今日は呼吸に関わる肋骨のお話です。
こんにちは。
トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。
【肋骨】
呼吸をするのに肋骨の動きが重要なのは、色々な人がブログなどで書いているのでよくご存知かと思います。
肋骨が動く事により肺が伸縮し呼吸が出来るのです。
肋骨を動かす筋肉などに関してはこちらをご覧ください。
さて、その肋骨を動かすのに、位置や骨の付き具合までわかっているともっと動かしやすくなるでしょう。
今日は、ちょいと見過ごしがちな肋骨の形ことについて書きます。
【肋骨の方向性】
なんのこっちゃですね、この見出し。
いうなれば、肋骨が伸びている方向とでも言いましょうか。
肋骨というのは、胸にある骨です。
その中には生命維持に最重要な大きな臓器、心臓と肺が格納されています。
それらを守るために肋骨はあると言ってもいいのです。
そして、肋骨は肺や心臓を覆うように配置されています。
さあ、みなさん、肋骨を含めた胴体の絵、そうですね、上半身の骨格の絵を描いてみてください。
描いたら続きを読んでくださいね。
・・・・・・・・・。
描きましたか?
描いた人はその絵を見ながら続きを読んでください。
さて、その絵の中の肋骨をよく見てください。
胸の中央から身体の外側に向けて真横に骨が走っていませんか?
書いてない人で、そう思っていた人いませんか?
実は肋骨というのは、胸の真ん中にある硬い骨(胸骨)から真横に伸びているわけではありません。
胸骨からカーブしながら背中側にある背骨のボコボコしたところ(棘突起や横突起)まで行き、脊椎と関節を作っています。
胸から背中にかけて斜め上方向に伸びていると言ってもいいでしょう。
この斜めカーブの骨が、呼吸するのに重要な形状なのです。
斜めになっているのがわかりますね。
【肋骨は動く】
当たり前ですが、呼吸時には肋骨が動きます。
吸気時(吸う時)は、肋骨が動き胸郭が広がり肺を膨らませる事で空気を取り込むことができます。
つまり、胸郭が広がるような動きが必要で、その動きを生むのにこの斜めの形がよいのです。
背中側に関節があると言うのも重要です。
そこを支点にして肋骨は動き、動かすのに横隔膜や肋間筋などが働きます。
そして胸郭は、釣鐘型とでも言いましょうか、上から下に広がっています。
これも肋骨が広がりやすい形になっています。
斜めになっている肋骨が、背中にある関節を支点にぐいーんと持ち上がるように動くことで肺が広がり空気を取り込みます。

この形状と動きを理解の中に入れる事も、身体を動きやすくすることになりますよ。
その動きが起きるには、背中や胸の力みはない方がいいですよね。
この力みは胸や背中の肋骨を下方向に下げる働きをしてしまい、呼吸の働きを低下させてしまいます。
それを起こさず、より肋骨の動きを良くするのにアレクサンダーテクニークは大変有効です。
呼吸をもっと楽にしたい方は、かたさんのレッスンやワークショップに是非お越しください。
11月3日ワークショップ情報とお申込みはこちら
レッスンお申込み、お問い合わせはこちら。
メルマガ登録はこちら