第191回 自己否定

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。
今日の記事は、今週(3/18)配信された私のメルマガです。

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「自己否定が自分のしたい事の妨げである」ということは、何度かブログで書いてきたので今更と思われる方もいるかと思います。

私自身はどうであったかというと、それほど自己否定が強い方だとは思っていませんでした。
自分のすることにとても自信がある、とまでは言えませんが、少なくとも自分に対して否定的ではありませんでした。

ところがです。

この土日(3/14、15)にBodyChanceに行って、自分は自己否定がある部分において強かったのではないかと気が付きました。

この3月は、BodyChanceが招聘する海外教師で私が尊敬するアメリカ人のトミートンプソン先生が来る予定だったのですが、コロナウィルスの関係で渡航問題が起こるかも(アメリカに戻れなくなる)知れなかったので、残念ながら取りやめになりました。
そのかわり、オンラインレッスンをBodyChanceスタジオですることになり、14日のそのレッスンの行ってきました。

色々な話がされたのですが、最後に数人質問を出来る時間があったので私もしました。

タンギング不調でアレクサンダーテクニークを知り、色々学んで出来る事が増えて来たのにまだ音が出なくなることがある、それについてトミーからの話を聞きたかったのです。

オンラインなのですが、何かのトラブルが原因で、こちらからトミーの顔は見えるのに彼はこちらの様子が見えないようでした。
なので、彼はこちらの音声だけでレッスンをしてくれました。

さて、彼がアレクサンダーテクニークで常に提唱している事は、「愛」と「定義を保留する」と言うことです。
今回は愛については話さず、定義の保留についての話でした。

彼のレッスンは3シーズン目ですが、定義の保留については彼から毎回聞いていました。
今回、その意味と重要性、必要性、有用性がやっと理解でき実感できました。

「定義の保留」とは、例えば父親や母親などすでによく知っている人がいて、その人について「こういう人」と定義づけられていることをいったん脇に置いておく(保留する)ことをします。
そうすると、いつも口うるさいと思っている親が、全く新しく感じたり見えたりするので、その人から新たな情報を得ることができる、というような使い方をします。

私がこれを彼から数年越しの複数回のレッスンを経て実感できた今回、自分自身の問題である発音問題に対して、「音が出ない」「身体が固まり発音が出来ない」という思い込みをいったん保留することができたら、ひょとすると改善できるのではないかと思い、彼に質問をしました。

すると彼は「あと少しだけ時間があるから」と、楽器を吹くことを勧めてくれました。
彼からアクティビティレッスンを受けたのは、今回が初めてです。
しかも、彼からはこちらが見えないオンラインレッスン、通訳を介した私の話とトロンボーンの音だけから判断するのです。

しかし、さすがはトミートンプソン。
アレクサンダーの直弟子であるフランク・ピアス・ジョーンズからすべてを託された人物だけの事はあります。
音だけで私の思考を読み取りました。

「自分自身に十分コミットしない瞬間があったね?」
「はい」
「タンギングがうまくいかないんじゃないかとという予想と共に吹いている時があったよね?」
「はい、たくさんありました」
「その時、君はここにいなかったよね?」
「はい」
「望み通り出来ないと予想した瞬間、その瞬間をもっと違う見方をしてみるんだ。その瞬間にもっと属していいんだ。もっとコミットしていい時間なんだ」

迷いが来た時、それをなるべく無視しようとするけれど、その瞬間を自分のものにするんだ。
そしてそこに自分がいるんだ。
その迷いと自分自身が一緒にいるんだ。
トミーはそう言っているのですね。

今回の場合の私の定義の保留とは、音が出ない、発音ができないという思い(音が出ないという定)をいったん保留し、その思いと共に自分がいる事を認める事を先ずするのだと彼は言っています。


私は、確かにタンギング不調で音が出なくなりました。
アレクサンダーテクニークのお蔭で、ずいぶんと良くなったとは思います。

しかし、今でも『タンギングが苦手』と思い込んでる部分はたくさん有ります。
その「私片山直樹は発音する時に音が出ない」という定義を保留することを彼は提案しました。
そして、その定義を保留するためのプランとして、そう思った瞬間に自分をコミットする、その瞬間に自分を属してあげると言っているのです。

この「発音ができない」という思いは、完全に自己否定でした。
今更ながら気が付きました。
これを直したいのに「出来ない」と思い込んでいるのです。
今更ながら。

そう考えると、この問題に対して私は、かつて自分がレッスンをしてきた生徒の誰よりも自己否定が強かったように思います。
寒気がするほど恐ろしい自己否定です。

定義の保留は、私の中に新しい光を与えてくれました。
かなり練習が必要だと思いますが、これは今の私には確実に使えます。

来年の今頃は卒業しているので、BodyChanceトレーニーとして彼のレッスンを受ける事はもうできません。
そういう意味で、彼が今回来日できなかったことはとても残念ですが、個人レッスンなどで会えるチャンスはあるので、可能な限り受けてみたいです。

【トミー先生による私とのオンラインアクティビティレッスンの様子。
スタジオの壁をモニターとして利用】

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以上がメルマガの内容です。
自分の中にある自己否定に気がついた時、私の意識にある変化が訪れました。
それについては、次回書きます。

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