第203回 自分が先生、自分が生徒

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんこと、片山直樹です。

このご時世なので、家にいる事が多くなります。
仕事も限られてくるので、家のことやブログやメルマガなどの発信以外は楽器の練習しています。

『忙しい時ほど上達する』とはよく言われるしそれも当たっていると思うのですが、こうやって学生時以来くらい練習時間が取れる日常が久しぶりにやって来ると、「やっぱり練習時間があるのはありがたいよなぁ」と素直に思います。

そうなると練習にもヴァリエーションが増え、昔やったエチュードなんか引っ張り出してきて吹いてりしています。

すると、昔は吹けていたのに今できなくなっているものもあるのに気づきます。

「鈍ってるなぁ」と思いつつ、それを思い出そうとしたり、使い方が鈍くなっているも部分を吹きながらトレーニングなんかしています。

【鈍っているのを何とかしようとしたらできなかった】

鈍っている(なまっていると読む方が今回は合っています)と感じたのは、主にスライディングと読譜に対する演奏反応でした。

速いパッセージでスライドを忙しく動かすわけですが、上手くいきません。
腕が上手く動いてくれないようです。

腕の運動なので、昔やっていた自分流の速くスライドを動かす練習をしてみました。
でも、やはりうまく動いてくれません。

よく観察すると、手首に力が入っていたり首が縮まっていたりと、色々不都合な動きがあるのはわかりました。

アレクサンダーテクニークを使い練習をし直しました。

でも、なんか上手くいかない。
単純に上手に吹けないとかじゃなく、なんかハマってない感じがするのです。

演奏上のことで言えばスライドとタンギングと息なんですが、単純にそういう技術的な部分だけではない気がしています。

と、そこでアレクサンダーテクニークを使いながら考えてみると、あることに気が付きました。

【昔の“あの感じ”を思い出そうとしていた】

『昔取った杵柄』とはいい意味で使われますが、私の場合その杵柄は現在の私の身体には合っていないようでした。

昔、自分の身体を起こすためやエクササイズでしてたことなので、それをすれば元に戻る気がしていたのですが、久しぶり過ぎて身体がそれにすら反応していなかったのです。

まあ、完全にサボり癖が付いてしまったのでしょうがないですね。

そこで気がついたこと。
これも感覚に頼っていたな、と。

感覚に関しては、ちょうど先日バジルクリッツァ-さんのオンラインレッスンを受けた時にその話題になりました。

『感覚は当てにならない』とはアレクサンダーテクニークでよく言われることで、感覚は当てにできるように高めていく事は出来るが、それ自体を目的にしても上手くいかないことが多いと言う内容でした。

その動画がアップされているので、ご覧下さい。
普通の楽器レッスンとは違い、感覚そのものの話なので面白いと思いますよ。
https://www.youtube.com/watch?v=f-ivA2ToeP8

さて、ではどうした良いか。
そこで思いついたこと。

「自分だったら、こういう時どう教えるかな?」

それを自分にレッスンしてみたらどうなるだろう?

試してみました。

【自分が先生になり、自分が生徒として聞く】

言葉使いも指導法も全て自分が生徒さんを教えるように、速くスライドを動かすパッセージの演奏の仕方を自分という生徒に教えました。

分からないことがあれば、それを自分で「考える」のではなく自分に「質問」するのです。

完全に一人二役です。
それを大真面目にしてみました。
さすがに声には出していませんが。

昔タモリさんがやっていたネタ、一人麻雀みたいなもんですね。
一人何役もやりながら、麻雀台をグルグル回っていくやつです。

すると、面白い事にやり方が明確になってくるのです。
と言うことは、今までは考えていたけれども、実はその考えは感覚を軸においた考え方だったと言うことが分かってきました。

昔やったことを基準に考え、その判断を、その昔やった「それとは違う」になっていたのです。

これは、なかなか面白かったです。
完全に先生としての立場で考え提案し、生徒としてそれを実践してみる事をすると、感覚に頼っていたことさえも見えてくるのです。

結構使えると思うので、よかったらお試しください。
生徒さんへの指導にも、ご自身の指導スキルアップにも使えますよ。

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