第208回 ルシア・ウォーカー

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。

私がアレクサンダーテクニークを学ぶBodyChanceは、コロナのため5月いっぱいは全てオンラインレッスンで、そのため予定外の海外教師キャシー・マデン先生のレッスンも入っており逆にお得感もありました。

反面、予定に入っていたルシア・ウォーカー先生のレッスンは、時差のため半日レッスンの日が続きました。
これは残念でしたが。

さて、今日はそのルシア・ウォーカー先生の話です。

《ルシア・ウォーカー先生。GW中ワークショップにて》

ルシア・ウォーカー先生は、ダンサーでありアレクサンダーテクニーク教師です。

お母さんがエリザベス・ウォーカーと言って、FMアレクサンダーに直接教えを受けた人でした。
なので、ルシア先生はお母さんのエリザベス直伝のアレクサンダーテクニーク教師です。

《右の女性がエリザベスウォーカー。FMアレクサンダーから直接教えを受けた人の中では最後まで生きておられた方。2013年没》

GWから5月17日まで彼女のレッスン期間で、先ほども書きましたが本来であればBodyChanceスタジオでレッスンを受けられたのですが、今回はすべてオンラインでした。

彼女が前回教えに来たのは5年前らしく、その時からするとかなりの生徒が入れ替わっており、彼女のレッスンが初めての人が多かったようです。

私もその一人です。

BodyChanceの海外ディレクターの一人で、名前と顔は知っていました。

また、お母さんがFMから直接教えを受けたエリザベス・ウォーカーということもあり、とても興味ある先生の一人でしたので、今回オンラインとは言え楽しみにしていました。

個人的にはティーチングと楽器演奏を見てもらいました。

私が特に印象に残ったのは、楽器演奏のレッスン。

ティーチングはアレクサンダーテクニークを学んでから始めたものなので、うまく出来る出来ないは置いといて比較的理解や反応もし易かったのですが、楽器はそれまでの奏法からアレクサンダーテクニークを使った奏法に動きを塗り替えるのが難しい事が改めて分かってきた。

それに対し何かいいアドヴァイスはないかという質問でレッスンを始めました。

楽器演奏者に対するレッスンも彼女は経験豊富で、音楽家が今まで積み上げてきたものを積み直したりすることの困難さも理解しています。

演奏の困りごとで我々がしたいのは、積み上げたものの中で不必要なものだけを取り払っていく事です。

何か困りごとを直そうとする時、ともすると一からやり直しをすることをしたり、あるいは先生から言われたりするかもしれません。

アレクサンダーテクニークレッスンは、元々ある音楽性とか技術などを取り払うものではありません。

よく言われますが、「勝手に起きてしまう不必要な緊張を意識的に取り除く」のがアレクサンダーテクニークです。

ルシア先生はそれを当たり前とし、諭すような穏やかな口調で我々に伝えていました。

そうそう、話変わりますが、ここで彼女から学んだことの一つに、人柄って大事だなということがあります。

受け取り方は様々だと思いますが、私はとにかく彼女の持つ穏やかな雰囲気が好きでした。

圧が無く、リンジーのようなパーッとする明るさでもないが心地よく静かで、でも空気が動く程度の風が常に吹いるような動きがあり、あるべくしてあるのになぜか吸い込まれてしまう、そんな存在でした。

話戻します。

音楽家の性質もよく理解しており、技術やセンスが上達していくと、どうしても細かいところに気が付きます。

気が付けば気が付くほど批判的になりがちであり、自分を固めていく。

そうなった時はどうするか。

音楽家は、この批判を好奇心に置き換える事だ、と彼女は言います。

この好奇心は、自身に対して影響してくれるもの、変えられないものもあるかもしれないが、そんな時は「それは何かな?」と見ていく事がいいだろうと提案してくれました。

今回のルシア先生の一連のワークショップで、私が最も印象に残った言葉がこの「好奇心」でした。

これはメルマガにも書いた内容ですが、彼女に楽器のレッスンをいてもらった時に、「自分に起こる反応に対して好奇心を持ってみよう」と言う提案をもらいました。

タンギング時に「固まるかも」と一瞬でも頭に過ぎると、もれなく固まりタンギングに不調をきたすのが私です。

この頭の中に「イヤな感じ」が現れた時、その反応に対し「なぜイヤな感じになったんだろう」と好奇心をもって接してみると、音が出なくなるかもという不安が好奇心に変わり探求心が現れます。

不安が探求心に変わるのです。

そして、実際に発音がしやすくなると言う結果が出ました。

たったこれだけのことで、色々な不安が減るのです。

自身に対して持つ不安や恐怖、否定や批判が良い結果を生まないのは当然で、それに対し興味を持って接する事は、アレクサンダーテクニークならではのアイディアだと思います。

アレクサンダーテクニークの原理が身体のことだけでなく思考に働きかけるメソッドで、我々演奏家に多い緊張などに有効と言われる所以と思います。

上手くいかないことや緊張を感じた時、それに対して好奇の目を向けてみる事はそれの観察になり、どうしてそうなったかを分析し理解する事はそれの解消にも繋がり、さらに味方につける事にもなり得ます。

同じようなことを体験している方にオススメしたいプランです。

ステキな出会いに感謝したいと思います。

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