第210回 吹く時に頭がガクガクしちゃう生徒さん。脱力をやめたら良くなった。

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんこと片山直樹です。

楽器を吹き始めると、頭がガクガクしてしまうお悩みを持つホルン愛好家の生徒さんとのレッスンのことです。

こういう症状をお持ちの方は結構いらっしゃると思います。
起こってしまう原因は色々あるでしょうし、中にはディストニアのように病気の場合もあるので、このようなケースは病院に行って診てもらう事も含めながらレッスンします。

【ロングトーンで起きてしまう】

生徒さんのお話によると、普段話している時はならず、楽器で音を出す、それも楽器を構えて最初に音を出す時になってしまうと言うものでした。

音がそれなりの速度で動く、例えば8分音符で音が並んでいるものでは起きにくく、ロングトーンやある程度音の長さを保つ時は起きてしまうというお話だったので実際に吹いてもらうと、確かに音の長さがあるものでは起きていました。

これによる問題は、頭がガクガクすることで音が揺れてしまうことと、吹いていて心良くないことでした。

この時に起きている動きを注意深く観察してみたところ、あることがわかりました。

【力みを抜こうとして息を減らす】

発音する時、確かに色々なところに力みがあるのは直ぐ分るのですが、ガクガクなってしまう原因はそれだけではないようでした。

力みを本人も感じていて、それを止めたいとは思っているようです。
問題は、それを止める瞬間に起きていると言うことでした。

起きていたことと、そこから判断した推測を書きます。

音を出した後、顎まわりや口の中、アンブシュアー、楽器を持つのに必要な腕、姿勢を維持する力も抜いた動きがありました。
その時、空気の流れも「ふわっ」としたものに変わりました。
結果、空気は「ハウー」というような出方になりました。
それを境に、首の後ろを辺りを中心に頭がガクガクと動きだしました。

どうやら、ガクガクの原因は不必要な力みだから力を抜こうとした結果、音を出すのに必要な力まで抜けてしまったようです。

必要な力が抜けた分、他で補わなければならず、それは余分な力みとなって現れました。
この場合、首の後ろや喉辺りのようです。

そして、その余分な力みを抜こうとして、力みと脱力とがせめぎ合い、それが頭をガクガクる動きとなって現れたと推測できます。

この推測がこの場合に符合するかどうか、実験をしてみました。

【必要なことをし続ける】

恐らく、かつて何らかの原因で力んでしまい、それからガクガクが徐々に始まったと思われますが、原点に返り音出すのに必要なことをしてもらいました。

単純なことです。
必要なだけ息を吸って吐いて音を出す、これだけです。

息を吐くと言う行為を脱力の為にしなく(できなく)なっていたので、先ずは力もうが何しようが、とにかく息を出し続けてもらいました。

息を出すのに必要な腹筋を息を出す為に使い続ける、ということを積極的にしてもらいました。

すると、多少頭のガクガクした揺れはありますがずいぶんと減り、音は比較的真っ直ぐになりました。
息の感じも「ふわ---」としたものから「パ---」になりました。

イメージ的に「ポーン」という柔らかい音を出そうとして、タンギング直後に口の中を緩めて広げてしまっていたようです。

それにより「トゥオー」という口になってしまい、柔らかいんだけどこもりがちな音色になってしまっていたようです。

腹筋だけでなく、口の中やアンブシュアー、楽器を持つ腕、姿勢など、色々な部分が演奏の為にフル活動してあげる事をすることで音が出るのです。

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なお冒頭にも書きましたが、この生徒さんの場合はこれで少し良くはなりましたが、本態性振戦やディストニアなど治療が必要な病気があるかもしれないと言う前提でレッスンをしました。

私は医者ではないので、診断や断定はできません。
心配のある方は、しかるべき医療機関で受診することをお勧めします。

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