第233回 教室で大きな声を出さずに生徒に声を届けたい先生へ その2 ~共感作用~

こんにちは。
トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。

《アイキャッチ画像は、赤ちゃんの頃の小太郎と若き日のかたさん》

大きな声を出さずに生徒に声を届ける、前回が体の使い方。
今回は、先生自身の在りようによって相手、この場合生徒や子供たちの在りようと受け取り方の変化について書きます。

ちょっと怪しく感じるかもしれませんが、実はちゃんと証明されているお話です。

【ミラーニューロン】

人間は、哺乳類と言ってもいいかな、自分の中だけでなく外からの影響を受けます。
“影響を受けることができる”といってもいいでしょう。
外からというのは、自然とか他種ではなく同種、この場合人間同士ということです。

それは、時に安全や安心、時に危険や心配、恐怖となります。
相手が気分良さそうだとこちらも良くなり、不安そうにしているとこちらも不安な気分になるというやつです。

私の小中学校の頃はよくいましたが、もし学校の先生が機嫌悪く、それを顔に出して教室に入ってきたら、生徒たちはそれを気にしないでしょうか。

中には「俺が機嫌悪いのわかるだろう」と、意識的に機嫌の悪さをアピールした先生もいました。
「そうすることでこの人は僕たちに何を求めているのだろう」と不思議でしたし、イヤな気分になりました。

その時の生徒たちは、おそらく委縮しているだろうし、姿勢はヒョウを目の前にした草食動物の子供のようにおびえの色を表している子供もいたでしょう。
体が縮んでいるんですね。

それをわざわざする意図はあったのでしょうが、それをここで書くことは控えます。

逆に先生たちが明るい表情をしていたら、生徒たちも安心し、積極的に意見を言ったり手を上げたりしやすくなるでしょう。

これは、表情だけでなく姿勢も同様です。

ミラーニューロンとは、人間(霊長類などの高等動物)は相手の真似を無意識に、まさに鏡写しのようにしてしまう、脳内にある神経細胞のことです。

一つの例です。
私は娘や息子の病気の関係で大学病院に行きます。

大学病院の待ち時間は長い。
私がいたずらのつもりでたまにするのですが、そこで近くにものすごい姿勢の悪い人がいたら、私は自分にアレクサンダーテクニークを使い自分にとってご機嫌な姿勢で座ります。
しばらくすると、その人の姿勢が良くなってくることがあるんです。
もちろん、これは相手が私の存在に気づけばの話ですが。

おそらく、この人は私がいい姿勢しているという認識や意識はないはずです。
ですが、なんとなく視界に入る私の真似を無意識にしてしまっていると思います。
脳の方が勝手に「いい姿勢」と判断し、私が快適に座っているのを認識しているのかもしれません。

これがミラーニューロンです。

【ミラーニューロンは赤ちゃんの頃から働いている】

ミラーニューロンは、実は人の脳に存在するという確実な証拠は得られていません。

ですが、脳の中にミラーニューロンと一致した脳の活動が観測されているので、それが存在すると信じられています。

その例が、すでに赤ちゃんの頃からあります。

生まれて間もない赤ちゃんの前で、お母さんがニコニコと笑っていると、赤ちゃんはその笑顔を真似しようとします。

赤ちゃんを笑わせようと思って「あっかんベー😜」をして舌を出していると、赤ちゃんは舌を出すことをし出します。

それを見たお母さんは「わー、よくできたね~」と笑顔で褒めます。

その笑顔を見て笑い声を聞いて、赤ちゃんも笑うことを覚えていきます。

《マカクザルの赤ちゃんが人の真似をする実験》

こうしてお母さんの真似をすることで、赤ちゃんは情緒と表情が発達していきます。
ミラーニューロンは、幼いころから働いているのです。

【生徒に自分の声が伝わりやすい】

学校の先生自身が体の押し下げや力みを意識的になくすことができれば、体への血流や運動神経系の伝達も良くなり、行動や思考が機能的で働きやすくなります。

声が出しやすくなる体と、思考までも働きやすくなる、これがいい姿勢です。

タイトルの「生徒に声が届く」とは、一つは前回のブログの内容のように、アレクサンダーテクニークを使うことにより体の機能が向上し、実際に声が出しやすくなること

もう一つは、先生自身が自分自身でいることを意識的にしようとするので、落ち着くことができ色々なことに対処しやすくなることです。

さらにもう一つは、ミラーニューロンで言えるように、体が機能的にいい状態を児童や生徒に見せることにより、伝えたいことが伝わりやすくなる状態に生徒の方がなれるということです。

また、ミラーニューロンの欠如が自閉症の原因にかかわっているようということが言われています。
これはまだ根拠的なものは見つかっておらず、今後の研究進展が待たれています。

これが証明されれば、発達障害を持つ子供たちの療育に一歩伸展があるかもしれません。

生徒を大声で押さえつけるよりも生徒自身が自ら落ち着く状態になってくれる方が、先生は楽だし生徒を褒めることにもなるし物事は進みやすいし、一石何鳥にもなります。

アレクサンダーテクニークの良いところは、先生自身が心や身体の良い状態を見た目で伝えることができ、それを生徒自身が直接受け取ることができること。
教育現場で大いに役に立つことだと私は思います。

教育の現場で頑張ってらっしゃる先生方に、型ではなく本当の意味で役に立つ姿勢を学ぶことができる講座は、9月27日にあります。

是非ご参加ください。

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