第237回 オリジナルが必ずしも優れているとは限らない

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんこと片山直樹です。

とある企業A社が新商品を開発とします。

それは画期的で、どの業界でも成しえなかったオリジナル商品です。
機能的にも優れたもので、その企業は世界中で販売され大儲けします。

当然他の企業は「先を越された!」と地団駄踏むことでしょう。 やがてどこの企業も、二番煎じとはいえその商品の開発、研究に勤しみ、販売に乗り出します。

と言っても、A社の企業のネームは強く、他の企業の追従を許さないでしょう。こちらも企業として努力するはずです。

やがて時が過ぎ、A社は未だに一番かというと実はそうではなく、あとから売り出した企業や会社がそれにとって代わり、今やその商品の代名詞はC社になっていました。
その分野において、A社は3番手くらいになっていたのです。

これは、ビジネスの世界では多くあることです。

例えば、検索エンジンといえば今はGoogleですが、この分野のパイオニアは違います。
Googleの前にYahooやエキサイトなどありました。
が、今や検索と言えばGoogleというほど、この分野はこの会社に乗っ取られています。

電気書籍においていえば、オリジナルはSonyだったが、今やKindleに負けてしまっています。

というように、必ずしもオリジナル開発が最も優れているとは限らないのです。

なぜこのような話をしたかというと、今でこそ芸術として、また人類の文化として受け継がれている私の本業であるクラシック音楽の演奏においてさえも、大昔からすると変化はしているのです。
演奏様式だけでなく、聴く側の常識というのでさえ変化しています。

現在のクラシック音楽と呼ばれているもののオリジナルは、宗教音楽として始まりました。

次にルネサンス音楽として確立され、このころから音楽が芸術として扱われ始めました。

やがてそれは器楽を加え宮廷など、王族や候などと呼ばれる領主のお抱え楽団となります。
これは封建社会制度という社会構造ゆえに上に成り立っていたのです。
つまり、パトロンにより演者に報酬が支払われる演奏団体ができるわけです。

オーケストラにしても、もとはやはり宗教音楽で、その後オペラの伴奏、古典期になって交響曲など器楽演奏のみの形態ができました。

ですが、今はオリジナルの宗教曲より器楽のみのコンサートの方が圧倒的に多いのは周知だと思います。

これには、かつて主教中心の世の中だった時代背景と現代のそれとの違いが大きく働いています。
先日、コロナによるコンサートの観客動員数の規制緩和が発表されましたが、コロナとの関係はしばらくは続くため、従来のコンサート様式は変化せざるを得ないでしょう。

さて、私のもう一つの専門、アレクサンダーテクニークに基づいたレッスンや指導ですが、こちらも必ずしも基であるオリジナルが一番というわけではありません。

アレクサンダーの原理や発見は大きくは変わらないと思いますが、その伝え方は様々なやり方があります。

アレクサンダーテクニークに関してですが、オリジナルを基に伝統的なアレクサンダーテクニークを伝えるSTATというアレクサンダーテクニークの協会の教えが世界の約8割を占めています。

いわゆるアレクサンダーテクニークといえば、このSTAT系のことです。

私が学んだBodyChanceのアレクサンダーテクニークはSTATではなく、残り2割の方の教えです。
STATに比べ、「従来の」という表現からずいぶん離れた教え方をしているそうです。

しかし、私はそれでよいと思っています。

STAT系の教えは、確かに基本的なところでとても重要で、私もそちらを現在進行形でいくつか勉強しています。
ですが、私のレッスンの基本はこちらではありません。
もっと言えば、今はBodyChance流からも変化してきています。

これは、教育とはアレクサンダーテクニークに関わらず常に変化し続けるものだと考えているからであり、そのために教える側が、常に新しいことを吸収し指導や教育に生かし、これからの将来を担う子供や若者を育てていく義務があるとも思っています。

ならば、アレクサンダーテクニークの伝え方も変化があるわけで、伝統的なものやBodyChance流に拘っていては、世の中の流れについていけない、形骸化した無益なものと成り下がっていくでしょう。

アレクサンダーテクニークは素晴らしものだと私は思っています。
ですが、それは対応力のある実用的なすばらしさです。
アレクサンダーテクニーそのものが時代や社会の対応していくこと、それにより実用性が増すわけです。

私が9月27日の講座でお伝えしたいのは、このアレクサンダーテクニークの実用性です。
実生活やパフォーマンスなど、色々なことに使えてこそのメソッドですからね。

そういう意味でいうと、益々「アレクサンダーテクニークって何なんだ?」と思いますね。
是非ご参加ください。

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これらを参加者の皆さんと共に学んでいきます。

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