第243回 慣れる≠何も考えなくてもできる

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんこと片山直樹です。

先月の話ですが、9月27日に「アレクサンダーテクニークって何なんだ」というオンライン講座を開催しました。

その参加者の一人である横浜在住のクラリネット奏者、浅原ルミ子さんがご自身のブログで講座の感想を書いてくださいました。

それがこちら。
https://ameblo.jp/ruminyankocl/entry-12629933185.html

この講座の中で浅原さんが最も腑に落ちたことの一つに、

『アレクサンダーテクニークは意識的に使うもの』

だったそうです。

【意識的に使う】

講座の中でお話ししたのですが、アレクサンダーテクニークは意識して使うものであり、慣れてきたら無意識に使えるようになるというものではありません。

私が尊敬するトミートンプソン先生という方の逸話ですが、BodyChanceのある先生がレッスン後にトミーと一緒に食事をしたとき、ワインを飲んだら途端に「プシュ~」という音が聞こえそうなくらいに体が縮んだそうです。

ワインを飲んで気が抜けたのか、この方がワインが美味いと思ったのかわかりませんが、とにかくアレクサンダーテクニークを使うのをやめたのがすぐわかって、それが可愛かったそうです。
ちなみに私は、お酒飲むときは意図的にアレクサンダーテクニーク使いません。
理由はわかりませんが、その方が美味しいから(笑)

トミートンプソン先生は、ATIというアレクサンダーテクニークの組織の実質トップにいるような人です。
このことで分かるのは、マスターティーチャーと呼べるレベルのトミーでさえ、無意識にアレクサンダーテクニークをしているわけでなく、常に意識して使っているということです。

【「慣れる」と「無意識に使える」ことの違い】

難しい技術を練習していく時、「慣れればできる」というように習得のプロセスに「慣れていく」ということがあると思います。

これは噛み砕くと、新しい技術を最初は色々意識して練習するけど、次第に使おうと思えば使えるようになる=「慣れる」と言えます。

この「使おうと思えば」というのが『ミソ』です。

アレクサンダーテクニークを例にとると、これは意識的に行うものであって無意識に使えるようになるものではないというのは先ほど書きました。

意識下にあって無意識下にはないものです。
だから、寝ている間には使えません。
もし、夢の中でアレクサンダーテクニークを使うことがあったらどうなるんでしょうか(笑)
経験ありませんし、使ったかどうかの証明や結果もないのでわからないですね。

なので、物凄く長くアレクサンダーテクニークを学んでいて、使うのが普通にできるようになったとしても、決して無意識にアレクサンダーテクニークを使っていることはないということです。

ただ、使うことを意識しやすくなることはできます。

例えば、うっかり使うのを忘れて横を向いてしまい、首が「痛っ!」となるこは減っていくでしょう。
なぜなら、首を横に向けるときに「ATを使う」ことを即座に思い出すからです。

これは、「意識的に使う」と思うことをどの場面においても思い出すことができる、ということです。
何も考えなくてATは勝手にできません。
その時は、それまでの習慣の方が顔を出します。
だから、首が痛っ!となるのです。

何かをしようと思った時、「使うことを意思的にする」ということをすぐに思い出すことができる、これが『慣れる』ことだと思います。

思い出せなければ、無意識にする行動であり習慣的な動きです。

【「慣れる」意味の勘違い】

ところが、「慣れる」とは「何も考えなくてもできるようになること」と思われがちです。

私は、これは違うと思います。

「慣れる」とは、

「必要な動きを必要な時にしようとすぐに考えられること」

だと思います。

例えば、音を出そうと思ったら「音が出るために必要な体の動きをすぐに意識できる」と書き換えられるでしょう。

「音を出そう」と考えたら、そのために必要な動きがすぐに起こすことができて思った通りの音を出すことができる、これが慣れるです。

そして慣れるためには、意識と体の動きを連動させる訓練が必要です。

空気の吸い方が少なかった人は、肋骨を今までよりたくさん動かす必要があります。
肋骨をたくさん動かすことに慣れてないので、意識しないと多く動きません。
意識し忘れると、昔の癖で肋骨は少ししか動かず、息がたくさん吸えません。

「ああ、またやっちまった」と思い、次は肋骨を動かすことを意識するでしょう。
この繰り返しを日々行う、これが練習です。

やがて、それほど強く意識しなくても「息を吸おう」と思ったら、その動きがすぐにできるようになってくると、音を出すのが楽になってきます。
慣れてきた証拠です。

これ、記憶で言えば、

思い出すことがすぐにできる=慣れる

とも言えます。

ということは、常に頭を使って色々なことを思い出す訓練をしておくと、いつでも思い出すことができる=記憶力がいい、といえるのかな。
うっかり忘れはなくなりそうですね。

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☆日時:2020年11月14日(土)9:30~12:30(受付開始9:15)
☆会場:あいホール(浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター)
    1Fホール(浜松市中区幸3丁目3番1号)
☆講師:片山直樹(トロンボーン奏者、アレクサンダーテクニーク教師)
    間瀬早綾香(マリンバ奏者、BodyThinking、ThinkingBody各コーチ)
☆参加料:受講8000円 高校生以下6000円 聴講2000円
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