第247回 夏への扉 ~発音で悩む人へ~

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。
今回は過去メルマガの内容ではなく、久しぶりにオリジナルのブログです。

【飛ぶ教室】

昔、少年ジャンプに載っていた漫画で「飛ぶ教室」というのがありました。
知っている方いらっしゃるでしょうか。

1985年から連載され、全15回。
超人気漫画でもなんでもなく短期連載だったので、私と同世代の人でも知らない人多いのではないでしょうか。

実は、私はこの作品に強烈な印象を受けたのです。
というのも、この漫画は核戦争が舞台だったからです。

もし核戦争が起きライフラインがなくなったらどうなるか。
核の冬と呼ばれる太陽の恵みが得られない時代をどう乗り越えるか。

しかもこれらの困難を乗り越えていくのは、一人の女性教師と子供たち。
私はこの作品が好きで、単行本まで買ってしまいました。

人気作品ではないですが、今調べたらかなり高額で取引されているようです。

【夏への扉】

さて、この漫画の中である作品が紹介されています。
それは、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」。

猫のピートは寒いのが嫌い。
だから冬になると、家の中の扉という扉を飼い主で主人公のダンに開けさせます。

それらのどこかが必ず暖かい夏へ通じていると信じており、冬はいつも夏への扉を探し続けてるという、とてもロマンチックな猫なのです。

というと猫の小説のように思われますが、内容はSF小説です。
しかも、結構ドロドロしていますし、作品として面白かったかというと、私はそうは思いませんでした。

でもピートのことは大好きで、ここだけは心地よく読んだものです。

【探し続けるピート】

ピートは、扉を開けます。
自分で開けられない扉はダンに頼んででも開けさせます。
それは、その扉の向こうに夏があるかもしれないから。

ピートは寒いのが嫌い。
だけど、それなら暖かい暖炉のそばでスヤスヤ眠っていればいいはずです。

でもピートは、あえて扉を開けます。
暖かい部屋の中よりその先の、例えば廊下や隣の部屋の方が寒いのを我々人間は知っていますが、ピートにはその先の方が暖かい夏に違いないと信じ開けるのです。

しかしそこに夏は無く、今いる部屋よりもずっと寒い空間。
ピートは次の扉を開けます。
そこにこそ夏があるに違いないと信じて・・・。

そう、彼はチャレンジし続けるのです。
夏に通じる扉があるに違いないと信じ、探し続けるのです。

家中の扉を開けても決して夏がやってこないことは、我々人間は知っています。
暖房の効いた部屋のその扉の向こうは、むしろ極寒の廊下であることも知っています。
それを知らないピートは、次こそ夏へ通じているに違いないと信じ開け続けるのです。

【そう思うからこそする】

健気ですよね。
そして、そのひた向きさにほっこりしてしまいます。

ピートにとっては、扉の向こうに夏があると信じているからこそ、それを開けようとするわけです。
でも残念ながら夏は来ていませんでした。
じゃあ隣の扉の向こうには夏があるに違いない、開けよう。
彼はそれを繰り返しているのです。

これはおバカな行為でしょうか。
ひた向きでかわいい行動でしょうか。

行動を起こすことで何かが変わるかもしれないというチャレンジを、彼は繰り返しているに違いいありません。
もっとも彼は猫ですからね、そこまでは考えてはいないでしょう。
彼は猫なりの本能で動いているだけです。

でもそこには、人間特有の否定的思考はありません。
「夏に通じる扉があると思うから扉を開ける」をしているのです。

「夏なんてないかもしれない」という思考はありません。
ただ信じて行動するのみです。
夏がないことがわかれば、次の扉を開けることをするのです。
全ての扉を開けて夏がないことがわかって初めて、彼はあきらめて寝ます。

もしピートに「扉の向こうに夏なんてないかもしれない」という思考があったら、おそらく彼は扉を開けることをせず、おとなしく暖炉の前で冬が終わるのを寝て過ごしたでしょう。

【発音で悩む人へ】

否定的な観測は、行動を抑制します。
行動の初動にためらいを与えます。

音の発音に問題を抱えている私は、夏への扉があると信じて疑わないピートほど、自分が音を出すためにするべきプランを信じていませんでした。
だから発音するためにする動きの初動にためらいがあったのでしょう。

「ぐっ」と詰まってしまうのは、この衝動に対してわずかに頭によぎるためらいのためです。

ここは結構重要で、「何度か吹けば大丈夫なんだけど」という人多いとは思います。
何度か吹くことによりためらいがなくなり、発音に対し不安が減ると吹けるようになるわけです。

まあ、この不安を減らしていくために訓練を何度もすることが練習でもあるわけですが。

ピートのように、自分のプランを疑わずためらわず(否定形ばっかりですが)信じてし続けることができれば、いつか夏への扉は見つかるのではないでしょうか。
いや、夏への扉があると信じているからこそ続けられるのかもしれません。
ということは、明確なプランを信じ、先ずはそれを続けることが始まりなのでしょう。

その扉の先に夏がなかったら、別の扉(プラン)を開けましょう。

夏への扉は必ずあるはずです。

この夏への扉を題材にした日本映画がこの冬公開されると聞いたので、急に飛ぶ教室を思い出してブログに書いてみました。

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