第256回 小指が曲がり切らない方のためのトロンボーンの持ち方

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。

トロンボーンという楽器は、これを吹く人はお分かりだと思いますが左手(腕)がとっても疲れる楽器です。
私は、なるべく楽器を長時間持てるように、アレクサンダーテクニークに基いた腕や体の使い方を研究し、自分の演奏やレッスンに生かしています。

【小指】

トロンボーンを持つのに、小指の使い方が大切なのはブログなどで何度か書きました。

小指は力持ちです。
でも、単独で使いすぎるとやはり疲れます。

楽器を持つということは、手だけの仕事ではなく手腕全体の仕事です。
この手腕全体には、手腕が絡むすべてが関係しています。
指や肘、肩などの関節はもちろん、胸や背中、そこにつながる首や頭、腰や腹など全てです。

そう考えると、体全体で楽器を持つ(支える)とも言えますね。
でもここまで行くとかなり範囲が広くなってしまうので、近くを見てみましょう。

さて、小指の最も近くの薬指はどうでしょう。
意外に意識に入っていないのではないでしょうか。
実は、この薬指、結構重要な働きをしているのです。

【力の弱い薬指】

薬指は、指の中で最も力の弱い指です。
取り立ててこの指でなくてはならないというものは、結婚指輪をはめること以外私は知りません。

ですが、人類にとって不必要なものであればとっくに淘汰されて無くなっています。
未だ残っているということは、それなりの役割があるからです。

トロンボーンを持つことにおいて言えば、薬指は重要です。
どんな仕事かというと、「トロンボーンを持つ」という仕事をします。

「なんのこっちゃ」でしょう。
でも、正確に言おうとするとそうなってしまうのです。

「そりゃそうだろ」という当たり前のことなのですが、これはどういうことでしょう。

【薬指の仕事】

トロンボーンを持つことにおいて薬指の役割はいくつかあるのですが、まず言えることは「小指の補助」です。
小指が力を発揮できるように、薬指はそのサポートをします。
簡単に言えば、小指と共に楽器を持つために働くことです。

これも当たり前のことと思われますが、どうでしょう、小指ほど意識持って薬指の存在を認めてはいませんよね。
持つ手が疲れてきたとき、薬指が疲れたと感じる人はほとんどいないと思います。
疲労を感じるには筋力が少なすぎるというのもありますが、何よりも意識が向いてないからです。

今まで薬指の意識がなかった方、楽器を持つ時に薬指も含め指全部を支柱に巻きつける意識を持ってみてください。
だいぶ持つ握りの感覚が変わるはずです。
人によっては、楽器の重さまで変わって感じる人もいるのではないでしょうか。

【小指が曲がり切らない人は薬指中心の握りとなる】

小指が楽器を持つのに大切なのはすでに話しましたが、人によっては小指が楽器を持てるほど十分に曲がらない人もいます。

私もかつての生徒で、記憶では5人いました。

このような体の人は小指中心薬指補助で楽器を持つことができないので、薬指中心に楽器を持つことになると考えるでしょう。
さあ、そうなると薬指の負担が一気に増えるわけですが、力の弱い薬指であの思いトロンボーンを支え切れるのでしょうか。

【支える指によって変わる楽器の角度】

薬指は、さすがに小指ほど筋力も持久力もありません。
当然バテは早く来ます。

ですが不思議なことに、小指が支柱に完全に巻き付かないと、小指が巻き付けられる人と違って手首に変化が起きます。

小指が使える人は手首が尺屈(しゃっくつ:手首が小指側に曲がる動き)するのに比べ、小指が浮いていると手首は撓屈(とうくつ:逆に手首が親指側に曲がる)方向に動くのです。
これは、指の使い方により、楽器の重みがかかるポイント(重心とでも言いましょうか)が変わるためです。

この手首の動きの違いは、顔に当たる楽器の角度を大きく変えます。
これが変わってはアンブシュアーとマウスピースの接触に大きく影響するので、何らかの対処が必要でしょう。
言いかえれば、体の使い方により楽器の持ち方が変わるということです。

そこで、その対処を腕が行います。

小指中心握りに対し小指浮き握りにすると、腕を上げる高さが変わります。
というか、変わる必要があります。

これは、小指ほど力持ちではない薬指では楽器を支えきれないことと、先ほど書いたように手首の角度の変化が楽器の角度を変えるので、それに応えるために腕のサポートをより必要とするからでしょう。
より、腕全体の使い方が重要になるわけです。

【腕の使いは体全体の使い方】

腕の使い方を変えれば、冒頭にも書きましたがそれにつながる部分の使い方も変化します。
つまり体全部の使い方、姿勢が変わるわけです。

どのような使い方が良いか、こればかりは人それぞれなのでレッスンなどで見てみないとわかりません。

でも逆を言えば、体の使い方を変えれば小指が支柱に巻き付けられない人もトロンボーンを支えやすくなるということです。
興味ある方はレッスンへお越しください。

小指が曲がらない人の場合、腕の使い方を変えて楽器を持つことで負担が軽減したとしても、小指が巻き付けられる人に比べるとかなりしんどいことには変わりないです。
少しは持ちやすくなることは間違いないのですが、小指が使える人に比べれば疲労は多いです。

努力だけではカバーしきれない部分も多いので、私は補助器具を使うことをお勧めしています。

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