第281回 裏方をしてみて気づくこと

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。

《2022年2月28日メルマガより》

先週になりますが、2/19(土)にトロンボーンエンジェルスファミリコンサートを行いました。
私自身、久しぶりの楽器演奏での本番です。

この1年は、愛知室内オーケストラの事務局員という裏方としてたくさんの本番をしてきました。
この間、素晴らしいゲスト奏者と交わり、一流の演奏を沢山目の前にしてきてとても良かったことも多かったです。

裏方としてはまだ未熟で、様々なことでポカを出しており、多方面に迷惑をかけたことは数知れず、まだまだ学ぶことは山のようにありそうです。 
しかし、このおかげで奏者とは違う目線で本番や演奏家、演奏そのものを見ることが出来るようになったこともあります。

それは、人とのつながり、関係性にも影響を与えています。  

今回、本当に久しぶりに奏者としての本番をエンジェルスですることになったのですが、奏者として舞台や公演を見た時、今までとは違う視点があることに気が付きました。 
職業柄気が付くことが増えた、とも言えますが、奏者だけをしていた時とは見えるものが違ってきた、また増えてきたと感じました。

具体的にどれとどれなどと書き出すとキリがありませんが、実際に感じたことは、奏者としてこのような視点があるとより演奏に良いことがあるのではないか、ということです。 

演奏は、音楽的センスが必要なのはもちろん、アンサンブルをする上で人との関係もとても重要です。
仲が悪くて口もきかないセクションが世の中にあることも、良く知っています。
それでも素晴らしい音を出すことが出来るというのもプロだとは思うのですが、どうせなら仲が良い方がいいですよね。

先ほどの人との関係というのは、仲が良いということだけではありません。
人に対しての優しさという意味です。

自分はもちろん気持ちよく演奏したい。
でも、同時に相手も気持ちよく演奏できる環境ならばもっと良い。

スタッフというのは、表の演者をそういう環境にしてあげる必要があります。
そのために気が付くことが多ければ多いほど良いスタッフと言えるわけです。 

さて、今回奏者としてホールに入り、それなりに自分の仕事をしつつ音出しをしていると、これまで気にならなかったことが気になるようにありました。
ひょっとひたら奏者として必要のないことなのかもしれないけれど、ちょこっと意識を変えるだけでより良い演奏環境が作れることが、奏者としても見つかったのです。 

それは別段難しことや、裏技的な裏方スキルのことでもありません。
ほんのちょっと声をかけるタイミングや伝え方や声量、人との距離感、袖で音を出す位置、舞台での立ち位置やスタッフからの合図の見計らい方など、裏方をしているとこういうことをいつも気にしています。
これらすべて、奏者が不快に感じないよう気にかけているからです。 

奏者を生かすのが裏方の仕事。
ここにかかっています。

その意識が、私にも少し身についてきたのでしょう。
それを無意識に近い意識でしていると、自分自身で良い演奏環境を作ろうとしていることに繋がったのです。 

久しぶりの本番ということで、緊張しまくりでテンション上がりっぱなしでしたが、とても気分よく演奏できました。  

面白かったのが、今回、いつも自身のオケでステマネをしている人にステマネを頼んだのですが、その人に「片山さん、奏者の動きじゃない」と言われました。
どうやら、知らずに裏方的な動きをしていたようです。

良いんだかなんだかわかりませんが、奏者でいながら他の奏者のことを気にできていたようですし、この人はベテランの筋金入りのステージマネージャーです。
私は彼のことを一流のステマネと思っているのですが、そんな人に「裏方っぽい」と言われたことは、それなりに認めてもらえたということで嬉しいことではあります。
(といいつつ、先日あった愛知室内オケの本番でも叱られましたが(^_^.)) 

裏方をすると、奏者として役に立つことは多いとわかりました。

しかし一方で、奏者は裏方のことを体験すべきだ、とはそんなに思いません。
演者は演者として気持ちよく演奏できることが一番です。
そのために裏方を知ることを望むのであればすればよいと思いますが、基本は演者としての仕事に邁進することでしょう。

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