第285回 緊張していても大丈夫なところはどこ?

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。

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先日のホルン愛好家の方とのレッスン。

 レッスン後半に、リストの「レ・プレリュード」に出てくる上のFが、いつもはそれほど難しくはないのに曲間で出てくると上手く吹けないことについてのレッスン。 
本日のレッスン前半は、リラックスと力みについて取り扱っていたので、その流れでこの問題に取り組んでみると、体が緊張して固まっていることに対する意識が何か問題を起こしているのではないかという推測をされています。

 ここで質問。

 「緊張していても大丈夫な場所(許せる場所)はどこですか?」 この質問に対しての反応は「え?う~ん」と、どうやらそういうことは考えたことがなさそうでした。

 緊張=力みとするなら、力んでいてもいい場所、もしくは力みを感じていい場所があるかという質問になります。 
そこで、私がそう思う場所を例で上げました。  

【緊張を感じていい場所】

息を吸うと、肋骨が広がります。(正確には肋骨が広がることで息が入ってくる)
その広がりをし続けるには、その筋肉を使い続けるので、そこに筋肉の緊張は生まれます。

しかし、これは息を吸いブレスコントロールするために必要な緊張です。
ということは、これは緊張していい場所です。 

次に、肋骨が広がれば鎖骨肩甲骨が持ち上がり腕も上がります。
胸郭周りの筋肉を使い続けている限り、腕が持ち上がり続けるので、その時に使われる腕の筋肉(特に胸から肩周り)の緊張はしていてもOKです。 

そして、胸郭が広がり続けた状態で息を出すためには、お腹を凹ますように筋肉を使います。
ということは、その時使われる腹筋の力みはOKです。 

というように、私の例を用いて説明したところ、それなりに納得されたようです。   

【身体の緊張と仲良くなる】

ここで何を伝えたかったかというと、決して「力め」と言っているのではなく、筋肉を使う以上力みや緊張を感じる場所が必ずあり、それを認めてあげる必要があるということです。
 緊張にもいろいろあって、必要な緊張とは仲良くなっておくといいでしょう。
「緊張=悪」にしてしまうと、「すべての力み=悪」になってしまいますからね。

 管楽器は、ある意味肉体労働。
ボクサーのように、常にウェービングして、相手のパンチに対し即反応できる柔軟性が必要です。

この方はリラックスを求めるような考えがあったともおっしゃっていましたが、リラックスは安静時に必要なもので、運動中は違う要素の方が必要です。 

先ほど挙げた場所は、緊張を感じることが許される場所でもあるので、そういった緊張とは仲良くなっておいた方がお得でしょう。  

【緊張を信頼してあげる】

それを意識に入れて音を出してもらいましたが、音を出す瞬間、その緊張に対し信頼がなくなっているのがすぐわかりました。 

それは目をつむるという動きで現れました。
体や自分への意識より、結果に対してまさに「目をつむる」ように見えました。

 結果は結果。
もっと緊張と仲良くなって一緒に使ってあげる。 

すると、体の必要な部分が使えるようになり、音を出すのに怖さがなくなり、音自体も響きが増えました。   

【緊張という言葉】

といっても、緊張言う言葉にはどこかストレスを感じるのも確かです。
「緊張=固まる」となってしまうのも仕方ないので、何かいい言葉はないかなと考えたのですが、これも自分を例にすれば、一番近いのは「集中」。
集中力の集中です。

 音を出すために全身の筋肉が集中して働いている、そう考えることで、結果に対する怖さとかよりも音を出すために必要な行為に対しての意識が高まります。

今回はそれが上手くいったようで、集中力のある音=何を言いたいかわかる音=意味のある音=音楽的な音になりました。

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