第287回 肩こりの原因

トロンボーン奏者でアレクサンダーテクニーク教師のかたさんです。

まだ寒い時期、とある生徒さんとのレッスンで肩こりの話になりました。
肩凝りは、日本人特有の持病の一つと言っても言い過ぎではない程、かなり多くの方が持っています。
かく言う私もその一つです。
アレクサンダーテクニークを学んでからは、かなり発症の頻度も下がり、なっても解消まで時間かからずに済みます。

さて、肩こりの原因にストレスというのがありますが、これはストレスによる緊張が体のいろんなところに力みを生んで、それが首や肩に現れることで起きます。

あと多いのが姿勢ですね。
体に負担のかかる姿勢を維持してると、それが首周りに来れば肩こり、腰に来れば腰痛を生むわけです。

【力みをとることが肩こり解消を遅らせることも】

「肩に力が入っている」という表現がありますが、なにか緊張する場面が現れた時に、体は防御反応として反射的に首周りを守ろうとして力みが起き、それが表面的に肩が上がる現象として現れます。

これが肩こりの原因ならば、上がった肩を下げれば元に戻りそうですが、その時の意識は力を抜く、つまり脱力だと思います。

体に力が入って肩が上がることが力みであると認識されているために、肩を下げることがその解決と思われがちです。

肩を下げること、これが脱力であると。

しかし、肩を程よい状態よりも下げてしまうと、今度は首の筋肉がずっと引っ張られている逆の緊張状態が続くことになります。

肩凝りの人になで肩の人が多いのもそのせいでしょう。
この生徒さんもなで肩でした。

かといって、肩を上げるというと、先ほどの「肩に力が入っている」と連動してしまうのが日本人の思考です。

【肩は腕】

肩という部分は、解剖学的には実は無いようです。
骨格的には、肩を構成する骨は具体的にはありません。
ほとんど筋肉だけです。

肩辺りにある筋肉がどの骨にくっついて、どの骨の動きかを見れば、肩を下げる動きがわかります。

肩の動きは「腕」の動きです。
脱力の時に腕をだらッと下げる動きしますが、腕をそのように動かせば肩の力が抜けるわけです。

そして、腕を下げることばかり続けていると、頭までつながる筋肉や皮膚が常に下方向に引っ張られているため、首や頭を押し下げ続けている状態が続きます。

これは、アレクサンダーが声を失った状態と同じです。
これをやめることで、アレクサンダーは再び声を取り戻したのです。

肩の力を抜こうとしてるのに凝りが治らない方、ちょっとヒントです。

【肩甲骨・鎖骨】

肩を下げる=腕を下げる。

ならば腕を上げればいいのですが、言葉の問題として「腕を上げる」は「腕を下げる」の反対ですから、このままいくと肩辺りの筋肉の収縮的緊張を生むかもしれません。

そこで、腕の骨の一部である肩甲骨を上げると考えてみてください。

肩甲骨が上がれば、それに付着する上腕骨も引き上げられます。

肩甲骨を引き上げる筋肉は、肩こりを感じる筋肉とは違います。
つまり、肩こり筋を使わずに腕を程よい位置に戻せるのです。

そして、肩甲骨は鎖骨ともつながっています。
背中の肩甲骨、前の鎖骨両方を上げてみてください。
腕を下げている状態よりも背中が広く使えると思います。

そして、首や頭の押し下げもなくなるので、アレクサンダーテクニークを使っているのと同じ効果が表れますよ。
つまり、体全体の機能アップに繋がります。

ちなみに、なで肩の人は、鎖骨がㇵの字になっています。
腕が下がっているからですね。
これも見た目のヒントになるかも。

さてさて、冒頭の生徒さんにもそれを試したら、肩こりは瞬間には治りませんが、声が変わりました。

呼吸が変わったんですね。
そして楽器の音も変わり、それまでより音が大きくなり響きが増えました。

肩を下げることで起きていた肩凝りが、以下に体全部に影響を与えていたかわかるレッスン事例でした。

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