第280回 体メンテナンス②~拮抗筋と体のバランス~

トロンボーン奏者でアレクサだ―テクニーク教師のかたさんです。

今回は前回の続きです。 

【小円筋と大円筋】

腸骨筋と大腰筋は、どちらも股関節を屈曲するための筋肉なので、働きは似ています。
しかし正反対の動きをする筋肉でも隣同士のものもいくつかあります。
その一つが「小円筋」と「大円筋」です。 

画像を見てい頂ければ想像はつくと思いますが、小円筋は腕を外旋(内から外へ回す)、大円筋は逆の内旋(外から内へ回す)動きをする筋肉です。 

この二つの筋肉は、正反対の動きをするための筋肉なので、拮抗筋と言えます。

例として、肘を曲げて「力持ち」の力こぶを表すとき、上腕二頭筋が盛り上がります。
この時、肘は曲がったまま固定されているのですが、肘を曲げるための上腕二頭筋だけ使えば腕は折りたたまれてしまいます。 
しかし、肘が90度くらいで固定されているということは、それ以上曲がらないために反対側の肘を伸ばすための筋肉、上腕三頭筋(いわゆる二の腕辺りにある筋肉)が働いているからです。

この両者の筋肉の働きが拮抗することにより、腕が曲がったまま固定され「力持ち」のポーズができるのです。 

小円筋と大円筋もこのような拮抗筋。
互いの動きを同時にするように筋肉が働けば、本来であれば固定されます。

しかし、片方の動きをしたいのに逆の動きをする筋肉が働けば、動きを阻害し余計な力みを伴い、それは疲労や痛みに繋がります。 

礼子さん曰く、「五十肩」と呼ばれるものは、痛みは関節の中で起きるが、それを生む原因は腕の巻き込みなど動きを固める筋肉の使い方から来ているそうです。
まさに小円筋と大円筋を同時に使って一方向の動きをしようとするようなものです。 

私も、最近こそ現れませんが、かつては何度も「五十肩」と呼ばれる痛みに苦しみ、夜眠れない時もありました。(ここ数年は発症していません) 

ここにも礼子さんの指のメスが入ります。

片方を固定しもう片方を動かすことで、それぞれが独立して動きやすくなるマッサージを施しました。 
結構ここも痛みを伴いましたが、思い出せば脇の下辺りを自分で揉んでいたことがかつて結構な頻度でありました。
この辺りにコリを感じていたのでしょう。  

【術後二日間の筋肉痛】

さて、この施術後は、肩関節や股関節周りの動きがとても良くなりました。
全身は、数時間はふわふわし、だるさが出てきました。
これは、体の調整が行われるとそれまでの身体バランスが変わり起こることです。
マッサージや脊椎などの矯正を受けたことがある方は体験したことあると思います。
なので、これは起こるべくして起こることです。 

しかし、翌日から2日間ほど背中の肩甲骨間にかなりの筋肉痛がありました。
コリに近い感じのものです。

揉み返しかとも思いましたが、前回お伝えした通り、礼子さんはゴリゴリグリグリ系のマッサージはしていません。

 2日程経ってこれが治まってわかったのですが、どうやらこのマッサージのおかげで姿勢が変わったらしく、これまでの姿勢と違う姿勢をとるためにあまり使っていない筋肉を使うことになったため起きた筋肉痛ではないかと推測しました。

それが、私の場合肩甲骨の間にある「菱形筋」だったようです。

私の場合、この筋肉があまり使われておらず、肩甲骨が背中から横方向に広がっており、結果的に肩が体の前に出ている姿勢になっているのです。

 私の姿勢を見て猫背に感じる人は少ないと思うのですが、猫背と呼ばれる姿勢の見た目の印象の一つに『肩が前に出ている』があります。

単に背中が曲がっているだけでなく、肩が前に出ていると背中は広くなりますが胸が縮まってしまい、これも呼吸機能を損ないます。
 私はこれだったみたい。 

礼子さんにいただいたアドヴァイスは、この菱形筋を使うこと。
そのためのエクササイズをし、程よく腕の機能を向上させることでした。

 このエクササイズをやり過ぎた印象は全くありません。しかし、このエクササイズをすることによりこれまで機能が著しく低下していたと思われる筋肉を使たことにより、姿勢のバランスが変化したようです。
その変化に菱形筋の使用は不可欠だったようで、結果的にここが筋肉痛になったようです。

 単なるコリではなく、姿勢を維持するために筋肉を使っていたわけですから、慣れれば治まります。 

そして面白い発見も。  

【背中に対しての拮抗筋、胸筋も機能向上】

背中の菱形筋の働きが増せば、バランスをとるために反対側の筋肉の働きも必要です。

背中の反対側、この胸筋の働きも変わってきました。

背中側が使えるようになったことにより、胸の筋肉に余裕ができて、いわゆる「胸が広がる』ようになりました。 胸筋は楽器を持ち上げるのに重要ですが、背中のサポートが少なかった私は、胸の筋肉を必要以上に多く使っていたようです。 
これは知らず知らず、感じることのない力みだったのでしょう。

これが背中の筋肉を使うことによって軽減し、腕の機能向上のより楽器は軽くなるし呼吸も楽に。 

いやー、これには驚きました。

「気を付け」の姿勢は、腕を後ろに引きつけてしまい機能的によろしくないのですが、私の場合は逆で、背中が使えていないために腕が前に行ってしまっているだけの状態。

題して『猫背に見えない猫背』だったのでしょうね。 

腕の筋肉は「前にも後ろにもある」を実体験できた典型的な例と言えます。
良い発見できました。   

疲労回復や、感覚的に気持ちよくストレス発散目的のマッサージは、それはそれでとても良いのですが、今回はそれだけでなく勉強にもなり発見も促してもらえるマッサージでした。

忙しくて頻繁には出来ませんが、また受けてみたいです。

 通り一辺倒のマッサージや、形式的なものしかできない商業的整体と違い、音大出身で演奏家の柔道整復師による、非常に実のあるマッサージ体験でした。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

☆You Tube始めました!☆

かたさんのチャンネル「かたさんビデオ」はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCWYk7nZAcakAZBxmRZYJviA?view_as=subscriber

♪♪ オンラインレッスン始めました! ♪♪
オンラインレッスンお申し込みはこちら

無料メルマガ「かたログ!」ご登録はこちら
無料メルマガご登録

通常レッスン・お問合せはこちら
通常レッスン・お問合せ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。